実学臨床教育(2025年度から実学臨床教育Ⅰは社会福祉学科1年生の必修科目になりました)

「実学臨床教育」とは、本学の『行学一如』の教育理念を基礎として、社会福祉分野のさまざまな領域を理論(大学での講義など)と実践活動(社会福祉施設?機関などでの実践)を通し学び、「実践する力?考察する力?理論化する力」に富んだ人材を育成する本学独自の教育プログラムです。

実学臨床教育の始まり

体験実習での実践の様子です。
2年生 関連施設で「体験実習」:交流活動「紙の箱作り」を一緒に行っています

社会福祉の現場では、マニュアル通りに動くのではなく、自分で考え判断する主体性や積極性が求められます。私たちの生活の中には解決しなければならない課題や工夫をするともっと生活が豊かになる事柄がたくさんあります。質の高い実践が求められるため、課題に目を向け気づき考え、それを理論化し一般化する能力が必要となります。それらの力を養うためには、大学において学生が講義を一方的に受講するというシステムでは難しく、学生が主体となる学び方の工夫が必要になってきたのです。
そこで本学では大学関連施設との連携のもと、「大学における学び(講義?演習?グループスタディなど)」と「社会福祉現場における学び(実習)」とを有機的に結びつける「実学臨床教育」と呼ばれる少人数の教育プログラムを平成14年度(2002年度)より開始しました。2021年にカリキュラム変更し、履修しやすい授業形態になりました。

※2025年カリキュラム変更し、実学臨床教育Ⅰは社会福祉学科1年生の必修科目になりました。

授業科目「実学臨床教育Ⅰ.Ⅱ.Ⅲ.Ⅳ」

資格取得をめざす科目ではありません。学生が学びたいこと(課題)を、現場での体験?実践を通し、社会や社会福祉現場などで「自信をもって活躍できる基本的な力」あるいは「福祉について幅広く考える力?課題を解決する力」を身に付けることを目的としています。実学臨床教育プログラムは4年間を通し積み上げていく教育内容となっている授業科目です。実践経験を積んで専門職をめざしたい学生はもちろんのこと、資格にこだわらずに福祉現場を経験したい学生も、自身のペースで福祉現場を学び、対人援助者としての基本を身に付け卒業後の姿を模索することができます。

1?2年次 (社会福祉学科1年次必修科目、2年次以降選択科目)

 主に大学の関連法人が運営する医療?福祉などの施設と連携を図り、福祉施設の実際について見学や体験実習を通し学びます。医療?福祉施設の役割やそこで活躍する多様な職種、対象者の生活などを知り、対人援助者としての姿勢や学生自身が学びたいこと(課題)を明確にする過程を学びます。現場の多職種の職員の方からのお話、学生同士のグループワークや体験報告を通し、さまざまな価値観や考え方、実践方法があることを知り、社会福祉を理解する視点や必要なスキルを養います。

これらの経験で身につく力は、資格取得のための実習を行う際にも必要とされる力です。

※ 社会福祉学科1年生は全員施設見学を体験します。

1年生施設見学の様子です
1年生 関連施設の見学:実際に器具を使って体操体験
1年生施設見学の様子です
1年生 関連施設の見学:老健の浴室?入浴についての説明
1年生施設見学の様子です
1年生 関連施設の見学:グループホームで説明を聞く
1年生施設見学の様子です
1年生 関連施設の見学:保育園の中のお部屋の説明
1年生関連施設職員のパネルディスカッションを聴く
1年生 関連施設職員のパネルディスカッション:本学卒業の職員の方も
1年生新聞作りの様子です
1年生 グループワーク(ポスター作成):1年間の集大成
2年生実習前に授業でロールプレイをしています
2年生 グループワーク:実習前にコミュニケーションの取り方のロールプレイ
2年生実習施設担当者からオンラインで体験実習オリエンテーションをうけています
2年生 体験実習事前指導:実習施設担当者からオンラインでオリエンテーション
2年生体験実習で利用者様と一緒にレクリエーションをしています
2年生 体験実習:レクリエーション企画 「ドキドキ?シーツバレー」
2年生体験実習で利用者様と貼り絵をしています
2年生 体験実習:貼り絵の制作活動「花火」
2年生 体験実習報告会をしています
2年生 体験実習「実習報告会」:パワーポイントを作成し発表
2年生体験実習報告会後実習施設担当者と
2年生 体験実習報告会:実習施設担当者の方も来学し一緒に記念撮影

3?4年次

学生が主体となって学びを深めます。自分自身の関心がある領域を明らかにし、実践場所を選定し実践的な活動に取り組みます。 「研究計画」を立て、実践をし、分析し、改善(解決)する」というサイクルを繰り返し経験することで、主体的な実践力と現場での課題発見?解決能力の獲得ができます。
また、対象者だけではなく、施設職員、指導教員など、実践中に欠かすことのできない立場の異なる”相手”を意識した言語行動が求められるため、コミュニケーション力などの対人スキルも身に付けることができます。さらに、その継続した実践結果を他者に発表したり、4年次では「実学臨床教育論文」としてまとめたりすることで、理論化する力を養います。
3年生研究構想発表をしています。
3年生 研究構想発表会(ポスター発表)
4年生実学臨床教育研究報告をしています。
4年生 実学臨床教育研究報告会
4年生卒業時に「実学臨床教育修了證書授与式」が行われます。
卒業式当日、学長より修了證書が授与されます

学年を超えた縦の繋がり

 授業の中で、先輩から後輩へと経験し学んだことを繋いでいく機会があります。先輩方の歩む姿から自分の今後の活動に見通しをもって取り組むことができます。

1年生が2年生の「体験実習報告会」に参加しています。
2年生が1年生に向けてまとめた「体験実習報告会」
3年生研究構想報告会に他学年も参加している様子です。
3年生の「研究構想報告会」に他学年も参加 4年生から激励を受ける場面も
4年生実学臨床教育研究報告会に他学年も参加しています。
4年生の「実学臨床教育研究報告会」に他学年も参加:研究内容について質問する場面も

2025年度卒業生から後輩へのメッセージ

?実学臨床教育での学びは、必ずこれからの人生に生かせると思います。新しいことにチャレンジし興味のあることやものを見つけてどんどん追及してみてください!
?続けることは大きな意味があります。実学を4年間積み重ねることで自分自身の成長を実感できると思います。困難や壁に直面しても、あきらめずに努力を続けることで、確かな力と自信が身につきます。後輩の皆さんも、今の努力が未来の自分を大きく変えると信じて一歩一歩前進してください。応援しています!!
?実学臨床教育では、自らが学びたいと思ったことを自分らしく探求することができます。ささいな気づきでもかまいません。知りたい?学びたいといった気持ちはこれからの自分の将来を支える糧となります。探求心と行動力を大切にこれからの大学生活を楽しんでください。
?実学臨床教育の良いところは、自分のペースで自分の学びたいことを学ぶことができることだと4年間履修して感じました。もし大変そうというイメージだけで続けるか迷っている場合は、続けたほうがいいと思います。続けることにより自分の学びを深めることもできるし、今後に生かせる学びも得ることができると思います。また、4年間継続することにより達成感や自信を得ることもできると思います。実際に私も実学臨床教育だからこそできたこともあり、私にとっては今後に生かせる良い経験ができたと思っています。是非皆さんも頑張ってください。
?4年間の積み重ねで得た経験と執筆した論文は、何物にも代えがたい特別なものだと思います。自分がどんな視点を持ち、どんなことに興味があり、どんなことを将来したいのか、実学の中で考えてみてほしいです。応援しています!
?焦りは禁物! 一歩ずつ目標へ! 応援しています!

 

実学臨床教育修了證書授与式の写真です。
※4年間継続すると、「実学臨床教育修了證書」が授与されます。

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